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2025年5月13日 お田植え準備

「お田植え」というと、牧歌的でのどかな響きがあるように感じます。

今は、機械でガシャンガシャンと植え付けられていきますから、人の手で一株一株植えていった時代の情緒とは

ちょっと違うのでしょうが、小さな苗が整列してる風景はなんとも良いものです。


でも、「お田植えの準備」となるとこれまた違います。

先週、ようやくお田植え準備の最も過酷な部分が終わりましたので、その一部をご紹介いたします。


お田植えに向けて第一段階はまず、一冬超えた田んぼに有機肥料たっぷり入れて混ぜ込みます。

即効性のある化成肥料と違って、有機肥料はゆっくりと持続性があります。

化成肥料を使っていくと、タニシなどの水を浄化させる生き物が少なってしまうそうですよ。


第二段階、田んぼを一周ぐるっと囲むように溝を作り水路にします。

こんな感じ。


この水路から、田んぼ全体にお水が行き渡るようにしているって、ご存知でした?

ドバー!!!っと水を入れているわけではないんですよ。


ここまではもちろんトラクターでやっていきます。







そしていよいよここからが、お米作り最大の肉体労働の工程です。


畦(あぜ)部分のビニールマルチの際に草が生えていますね。

これを全て取り除きます。

除草経過。


そして2年に一度はこのマルチも全部取り替えます。

高原の強烈な紫外線と冬の厳しい寒さにさらされて、特殊な分厚いマルチも3年もしたらぼろっっぼろになり、取り替えるのがとても大変になってしまうんです。

このマルチングがあると防草できるので、草刈りの工程を少し楽にすることができます。






これは全てクワ一本で行っていく手作業です。

もはやこれは農作業ではなく土木作業だなぁと思いながら、一振り一振り進みます。

果てしなく長く感じる畦も、美味しい特別栽培米を作れることに喜びを感じつつ、

あぁ、怒涛のお田植え準備が終わった…

今年は何面の田んぼでこの工程をやっただろう。



さぁ来週からはまた別の工程に入り、いよいよお田植えです!



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